サキシマハブ。[爬虫類図鑑]

サキシマハブ
Sakishimahabu

サキシマハブ
科名
クサリヘビ科
その他の名前
学名:[Protobothrops elegans]
生息地
サキシマハブは国内の八重山諸島および沖縄本島の南部(元々は生息していませんでしたが移入されました)、宮古島(2013年4月に確認)などに分布する日本固有の種で、平地から山地にかけての地上に生息していますが、稀に木の上に登っている事もあります。
また、海外における生息は現在の所、確認されていません。
生息状況
普通
大きさ
体長:60~120cm
繁殖
卵生
一度に3~13個の卵を産みます。
食べ物
サキシマハブは肉食性で小型の哺乳類やトカゲなどの爬虫類、カエルなどの両生類を食べます。
活動時間帯
夜行性
解説
サキシマハブは沖縄諸島に住む毒蛇として全国的に知られている「ハブ」と同じクサリヘビ科に属する蛇で、日本固有の種ですが北海道、本州、四国、九州などでは生息が確認されておらず、八重山諸島や沖縄本島など南の島にのみ生息しています。

サキシマハブの体は淡い褐色の地の上に暗色の模様が連続して連なっており、全長はハブよりも短いのですが、ずんぐりとしていて太く、動きも遅いと言われています。
また、ハブと同じく頭部が矢じり型で胴体より外側に張り出しており、出血毒を持っている点も共通していますが、毒性についてはハブより弱く、死亡例は10年以上報告されていないようです。
しかし、サキシマハブに咬まれて重症に陥ったという事例も報告されているので、十分な注意が必要です。

元々は沖縄本島には生息していませんでしたが、人の手によって移入された結果、沖縄本島のハブと交配した交雑個体も確認されるようになりました。

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