マレートビトカゲ。[爬虫類図鑑]

マレートビトカゲ
Common flying dragon

マレートビトカゲ
科名
アガマ科
その他の名前
ジャワトビトカゲ
英名:[Common flying dragon]
学名:[Draco volans]
生息地
マレートビトカゲは東南アジアのマレーシア、インドネシア、フィリピンなどに分布し、降雨林に生息しています。
生息状況
普通
大きさ
体長:15~20cm
最大体長:23cm
繁殖
卵生
一度に2~5個の卵を産みます。
食べ物
マレートビトカゲは主にアリやシロアリなどの昆虫を食べます。
活動時間帯
昼行性
解説
マレートビトカゲは肋骨で支えられた翼を持った非常にユニークな姿をしたアガマ科のトカゲで、この翼を使って木から木へと8m程度の距離をグライダーのように滑空する事ができます。

マレートビトカゲは小型で細い痩せた体つきをしており、体の皮膚の色は灰色がかった褐色。胸部から腹部にかけての側面にある翼の色はオレンジ色で暗色の模様が見られます。
また、上記の写真には写っていませんが喉の下の部分にはデュラップと呼ばれている垂れた皮膚があり、そのデュラップの部分はオスでは黄色、メスでは青色をしています。

滑空する為の翼はかなり大きく、この翼を目一杯広げた際の体の横幅は全長の約3/4にも及ぶとされています。
マレートビトカゲのオスは縄張り意識が強いとされ、大体、2、3本の木を自らの縄張りとしているようで、メスの個体はその中に住んでいます。
肋骨の翼を用いた滑空はいつでも行われる訳ではなく、風の強い日や雨の降っている時など良い条件が整わない場合は滑空を行う事は殆どありません。

マレートビトカゲの類似種としてはタイトビトカゲなどがあげられます。

©爬虫類図鑑