コモドオオトカゲ
Komodo dragon
科名
オオトカゲ科
その他の名前
コモドドラゴン
英名:[Komodo dragon]
学名:[Varanus komodoensis]
生息地
コモドオオトカゲは東南アジアのインドネシアにあるコモド島、リンチャ島、ギリモタン島、パダール島、フロレス島にのみ生息しています。
生息状況
普通
大きさ
全長:200~310cm
繁殖
卵生
一度に8~27個の卵を産みます
食べ物
成体はブタ、シカ、ウマ、水牛などの大型の哺乳類や鳥類、爬虫類などを食べます。
幼体は樹上に住んでおり、昆虫や小型の爬虫類を食べます。
活動時間帯
昼行性
解説
コモドオオトカゲは世界中で最も大きく重量が重いとされているトカゲです。その四肢のがっしりとした100kgを超える体格と獰猛な性質を持ち合わせている事から生息する島々では唯一の大型肉食動物として生態系のトップに君臨してます。
コモドオオトカゲの成体は全体的に上記の写真のようなくすんだ灰色をしていますが、幼体は黒っぽい地の色に黄色などの複雑な模様があり、かなり雰囲気が異なります。
また、太くて長い尾は獲物を攻撃する為に用いられており、ときおり口から出す先の分かれた長い舌は嗅覚と一緒に使う事によって腐肉を探しだすと言われています。
コモドオオトカゲは大型の哺乳類を餌とする事で知られていますが、コモドオオトカゲが自分より体格で勝る動物を仕留める事ができる理由のひとつとして、噛まれると急速に弱ってしまう強い毒の存在があげられます。
コモドオオトカゲが噛みつく事によって少しでも傷を負ってしまった動物はこの強力な毒によって立てなくなり、逃げる術を失ってしまいます。
しかもコモドオオトカゲは集団で襲ってくる事も多く、囲まれてしまった場合は無傷で脱出する事が更に難しくなり、噛んだ獲物がすぐに弱らなかった場合でも優れた嗅覚によって遠く離れた獲物の跡をたどっていく事ができます。
また、コモドオオトカゲは野生の動物だけでなく、人を襲った例もあり、人にとっても大変、危険な生物とされています。
尚、コモドオオトカゲは通常はオスとメスで交尾を行って繁殖しますが、まわりにオスがいないなどの緊急の場合はメスだけで卵を産む「単為生殖(たんいせいしょく)」を行うとされており、2006年にイギリスの動物園においてコモドオオトカゲの単為生殖が確認されています。